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神輿の作り方 (25) 屋根の制作 ぁ_虻の軒裏と垂木加工―3
 一段目の垂木を配置し終わると最初の写真のように二段目垂木のガイドの上に軒裏の板を張る。

 使う材料は後々反ったり割れたりしないように、節のない乾燥した木目が通っているのを使う。

 2番目の写真は
2方向が終わっている状態だが、軒裏板の木端(横方向の面)同士は接着剤を使用しないで突き合わせただけだが、隙間が生じても大きな影響はない。


 次の写真は軒裏を張り終えてひっくり返した状態で、四隅の垂木と垂木の間を繋ぐ、長押を固着している。

 この長押は四隅で角度を付けて突き合わせているのと、軒裏板自体が傾斜しているので工作は難しく、四隅に隙間は作りたくないが装飾金物で隠すことも出来るので心配は要らない。

 なお、四隅の垂木の角に見えるのは軒裏板の端を留めるための補強材で、白く見えるのは接着剤の色ではみ出ているが目には触れない箇所である。

 最後の写真は井桁、四隅の垂木、二段ある垂木の重なり具合を写している。

 右下に垂直に見える柱は井桁のホゾ穴を貫通し屋根全体を支えている四本の柱の一つである。

 この四本柱は御堂の中に通っていて扉を開けない限り見えない。

 小口に『木』と書いてあるがこれは小口を包む装飾金具で隠れる。






 
author:cebushima, category:神輿の作り方, 22:17
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神輿の作り方 (24) 屋根の制作  屋根の軒裏と垂木加工―2
 左写真は軒裏下段の垂木を張り終えた裏側の状態。

 数多い垂木や四隅の角垂木など本来は井桁に彫り込んで取り付ける物だが、ここは強度よりも飾りの美しさと工作の易しさを考え、軒裏板に接着剤と一部ビスを使って固着する。

 軒裏板は傾斜があるので井桁側には角度が付き、角垂木も
90度で隅に接するので慎重な工作が必要である。

 左写真は本来の屋根の状態で、四方の垂木工作が終わり軒裏板の接合状態が分かる。

 ここの軒裏板は一枚物を使っているが、幅の狭い板を接いでも差し支えない。

 この軒裏板の上に上段の垂木を張るが、工作の要領は下段と同じ。

 左写真は上段垂木の取り付けが始まった所。

 下段と同じように最初の真ん中、左右にガイド用垂木
3本を固着し、それぞれのガイド間に垂木を等分に割り振った方が寸法を出して墨付けするより早く綺麗に取り付けられる。

 左写真は上段の角垂木の工作状態で、これなども上部からステンレスビスで取り付けてある。

 こういった仕事は
C型クランプが活躍するのでたくさんあった方が仕事は捗る。

 この辺りの工作は伝統的な神輿作りというより、大きな模型作り、あるいは木造ヨットを作っている感覚と似ている。


 
author:cebushima, category:神輿の作り方, 16:51
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神輿の作り方 (23) 屋根の制作  屋根の軒裏と垂木加工
 下の写真は屋根軒裏と垂木の相関関係を実寸で描いたスケッチで、多分こうなっているのだろうと想像を働かせてまとめた。

 部材の留め方はスクリュー・ネイルと接着剤を併用したが伝統的な神輿は竹釘で留めるとあったが、見えない所は実際の所分からず、普通の鉄釘で留めているかも知れない。

 このスクリュー・ネイルは耐久性を考えてステンレス製を使うが、ホンジュラスでは珍しい材料で、車で1時間半かかる首都まで行って手に入れる。

 こういったネジなど日本ではステンレス製などどこでも買えるが、途上国はなかなか手に入りにくく、このフィリピンでも今でこそ普通にステンレスのネジなど普通に見られるが、20年くらい前はステンレスのネジなどどこにもなく、こういった基本材料が簡単に入るかどうかで、その国の工業、技術レベルが見える。

 左の写真は屋根の構造部に井桁を差し込み作業台の上に逆さにした状態である。こうするために2400mm×1200mmの作業台に芯柱が差し込めるように同じ寸法の穴を開けた。

 中心で上に付き出ているのは芯柱の雄のホゾ部分で、台輪から伸びる芯柱と井桁の部分でクサビで留められる。

 左の写真は屋根の表側の角の軒の収まり具合で45度で突き合わせている。

 これを木工では『留め加工』というが、傾斜が付いているので小口に角度を付けて隙間なく合わせるには要領が要る。


 
 左の写真は井桁に角垂木と屋根を張り始めた状態で、接着にはCクランプが役に立つ。

 黄色いクランプで押さえた短い角材は垂木で、井桁内側に張る垂木を等間隔に置くためのガイド垂木になる。

 真ん中と左右の端を決めてから、別に作ったガイドを垂木と垂木の間に挟みながら取り付ければ綺麗に早くできる。


author:cebushima, category:神輿の作り方, 18:07
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